the Back of Moonlight
月光の裏側で
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第七章 加藤亨&奥田朋彦ほか<野球部編> 〜自主練〜
 5,親友

    (用具置場にて)
朋彦  「(ひじをついて上体を起こして見てる)……
     …待って…! 入れる前に……(上半身を起こす)」
亨   「…?(朋彦の伸ばした手をつい取ると、そのまま引っ張られてしまう)」
朋彦  「舐めさして…」
亨   「……!…」
朋彦  「…だめ…? …いいよな…?」
亨   「…あんまり…やるなよ… うっ…
     朋彦、ヤバイって…!もういいだろ!(頭を押し戻す)」
朋彦  「……我慢汁ってしょっぱいんだな…」
亨   「ん? んー? そういえばそうかな…?」(足を持つ)
朋彦  「! …亨…経験あんのか…?」
亨   「…ん? さあな… 我慢汁ってより汗でしょっぱいのかも。
     それより… 足、自分で上げろよ…」
     (自分のものを持ってあてがう)
亨   「……(瞬間躊躇する)」
朋彦  「…ここまできて迷うなよ……!」
亨   「そうだな(体重をかけるようにして重みで入れて行く)」
朋彦  「ああっ…! あ…ッ あっ!」
亨   「…かってぇ… やっぱ…簡単には入らないな…
     朋…強くやってもいいのか…?」
朋彦  「い…いいよ…!」
亨   「それじゃ……(腰を押さえるように持って…)」
朋彦  「うっ…! お、お前の全部は、苦しいかも…」
亨   「…だいたい入ったぜ… 苦しいか…?」
朋彦  「…うん… 亨… 少しの間、そのまま動かずに居れる…?」
亨   「あ?…ああ…なんかよそ事考えてるよ…」
朋彦  「悪い… 少しすりゃ慣れると思うんだ…」
亨   「……悪いけど、早くしてくれる…? だんだん…動かしたくなってきた…」
朋彦  「…亨… 俺の中、気持ち悪くね…?」
亨   「…ん? なんで…? 気持ちいいぜ…?…なぁそろそろいいだろ?
     つーか、ダメって言われてもダメ、腰が勝手に動いちゃうわ」
朋彦  「あ…っ! あ… あ… あ… あ… あ… あ… ・・・・・・
    と、亨…! 俺… 俺…っ!」
亨   「なにっ!?」(今忙しいんだよ!)
朋彦  「…!(自分のものを持って扱く)…亨…っ! 亨ぅっ…!!」
亨   「……イった…?…よかったな…俺も…もう…少し……・・
     …(目を閉じて)…ぁ…ぁ…せ…先輩っ…!!」
朋彦  「…!!…………」
亨   「あ…ご、ごめん……」
朋彦  「…謝るなよ… (口元を歪ませて)…余計惨めになる…」
亨   「ご免! 朋彦! そんなつもりじゃ…!」
朋彦  「…いいよ… 好きな人がいるの、わかっててこうなったんだから
     好きな人のこと考えてイクの、当たり前だよな…
     俺のことが好きなわけじゃないんだもん…
     …いいんだ。最初の相手が亨なんて夢のまた夢だと思ってたから
     すげ…嬉しい…  ……(ぼろっと涙が落ちる)」
亨   「朋!? どうしたんだよ? どっか痛いのか?
     (膝に頭を突っ伏す朋彦に慌てて近づいて)
     俺、下手かった? ひどいことした? 朋っ…?」
朋彦  「(膝に顔を突っ伏したまま頭を振る)…ち、違う…
     亨のせいじゃない…俺が…!…
     お、俺…すっげえ嬉しいんだぜ…? で、でも……けど、
     な、なんか……く、悔しくって…!!(号泣)
     ごめん…! せ、せっかく…(っっく)お前…
     気を使ってく、くれたのに…… お、俺、泣くなんて…(っく)
     …んとに… ご免…!(そういう間も涙が流れ続けてる)
     さ、先にい、行っていいよ…… あ、あ、あ…(っく)…ありがと…!」
亨   「…………ふぅ…」
    (脇に置いた下着と短パンを履く)
    (突っ伏したままの朋彦の側に行って少し待った後)
亨   「…とぉも! どうせ泣くなら俺の胸で泣けば?
     今日だけ、特別サービスで貸してやるからさ…」
朋彦  「!…(顔を上げて)…亨… 先…行ってくれていいのに…」
亨   「ばぁか… 置いて行けるかよ… 俺の所為で泣いてんだろ?
     先に行ってイライラするくらいならここで待ってるほうがマシ。
     いいかげん服も着てさ…(拾って渡す)テイッシュとかある?
     あるわけないか… (ランニングを脱ぐ)これで拭けよ?」
朋彦  「亨…! …どうしてそんな優しいんだよ…!?(ランニングを受け取って泣く)」
亨   「また泣く…… だって一応親友じゃんか…」(隣に腰を下ろして肩を抱く)
朋彦  「…親友……?(聞き違いか?という言い方)」
    (渡されたランニングを借りて、その後短パンを履く)
亨   「…え? …違うの? え? え?」
朋彦  「………(じっと亨を見ている)」
亨   「え? 俺だけ? 俺だけなの?」
朋彦  「……いや……! お、俺だって…! …もう終わりかもしれないけど…」
亨   「なんで?」
朋彦  「…そっか… 忘れるんだっけ……(口元が歪む) 
     じゃあ… 俺等、まだ、親友…?」
亨   「決まってんじゃん」(なんのためらいもなく)
朋彦  「……………………」(ぼーっとすぐ隣にある亨の顔を見てる。涙は止まった)
亨   「…その沈黙、どういう意味?」
朋彦  「……あ… え… …(生つばをのむ)あのな…
     …お前の好きな『先輩』は、お前のなに…?」
亨   「え? 先輩は… (思い出して顔がにやける)
     へへ… 恋人…かな…」
朋彦  「(胸がきりきりするのを我慢しつつ)もし…
     振られたら……?」
亨   「エッ!? やなこと言うなよ…
     それじゃなくたって、もしかしたら来年の三月まで会えないかもしれないのに…」
朋彦  「え!? どうして… あ、上に上がるまでダメってことか…」
亨   「…そういうこと… 俺は、俺のことでそれなりに手いっぱいなんだぜ?
     だから、お前のことも聞かなかったことにしたかったのにな…
     難しいな… やっぱ目の前でお前に頼むとか言われると
     俺、断りにくいや… 親友だからなぁ…」
朋彦  「……親友…… ……」(表情がいつものものに戻る)
亨   「…落ち着いたか? 出れるようなら行こうぜ?
     俺、咽渇いたし腹減ってきた。
     (立ち上がって手を朋彦に伸ばす)
     ランニング返して」
朋彦  「あ、…ごめん。洗ってからにする…?」
亨   「いいって。(ランニングを受け取って手を引く)
     …ごめんな… ほんとはそんなことまで考えてやしなかったんだろ?
     …俺、…やり逃げみたいだけど、…明日になったら忘れていい?」
朋彦  「うん… 仕方ないよな… 忘れてくれよ」
亨   「ごめんな…」
     (外へ向かう)
朋彦  「(外へ出る寸前に前を歩く亨に)亨!」
亨   「うん?」(振り返る)
朋彦  「…俺、……よかった…?(恥ずかしそうに)」
亨   「は? あ、…ああ…あれか… うん、悪くないよ(にこっと笑う)」
朋彦  「そっか…(はにかんだ笑み)よかった…」
亨   「…そんなふうに言うなよ…!
     なんかお前が可愛くなってきちゃうだろ!」
     (朋彦の頭をぐしゃぐしゃっと撫でる)
朋彦  「! ……」
亨   「…あれ…?(手を止めて) …朋…お前、身長何センチ?」
朋彦  「え? 162だけど…?」
亨   「…そうなのか……」
朋彦  「……?」

・・・・・・・
     (ことを終えて林の中から道路の方へ向かう途中で)
二ツ木 「…あ! 待って…!」(立ち止まって木の陰に隠れる)
    (隣に五十嵐が来て)
五十嵐 「どうした…?」
二ツ木 「…声がする…あれ、木ノ下の声だから柔道部だと思う…
     やりすごそう…」
五十嵐 「…来ないじゃん… 」
二ツ木 「来るよ、声、したもん」
五十嵐 「…あ、来た…」
二ツ木 「シッてば…!」
    (6-7人が走って通り過ぎる)
五十嵐 「…ホントだ… 木ノ下だ…」
二ツ木 「だろ?」
五十嵐 「…喋ってなかったじゃん… ぜーはー呼吸音だけでわかるのかよ?」
二ツ木 「さっき聞こえた時は喋ってたの!」
五十嵐 「ふ〜ん… なんか怪しい…」
二ツ木 「なに言ってんだよ… 妬いてるのか…?(笑う)」
五十嵐 「(向かい合う形で)…お前、俺以外とはしてないよな…?」
二ツ木 「疑うのか…? さっきのでわかっただろ…?
     お前以外となんてやってないよ!
     お前こそどうなんだよ…?
     俺とやってない間、誰かとやったのか…?」
五十嵐 「バカ言うな!
     …お前とはもうやれないのかなぁと思ってたけどな…
     そんでも、お前以外となんて…!」
二ツ木 「…俺のこと、考えてた…?」
五十嵐 「あ? あ、ああ。お前とやってるとこ思い出してた」
二ツ木 「俺、ちゃんと役に立った?」(べったり身体を寄せて)
五十嵐 「そりゃ… だからこすりつけるなって…
     また誰か来たらどうすんだよ…」(と言いつつキス…)

 
 第8章・1へつづく
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・・・トップ絵は掟破りでファイターズ時代の二ツ木君(や、たくさん描いたんで)…気に入った朋彦が描けなかったんです。。朋彦は…可哀相なのか初体験が好きな人とならいいんじゃない?と言ってもいいのか(私は後者ですが^^;)、問題は「次」があるかだろ〜な〜(笑) 次回からは<柔道部編>です。やっと野球のユニフォームに慣れてきたのに、今度は柔道着…道着は持ってたからまだましか…前々回と前回の間が開いてたので、35-36は連日出しです。 海神

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■the Back of Moonlight(月光の裏側で) <36>■海神社 Kaijin-sya 第一版 2007/10/01
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