the Back of Moonlight
月光の裏側で
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第七章 加藤亨&奥田朋彦ほか<野球部編> 〜自主練〜
 2,勘違い

(クラブハウス、野球部室内用具置場)

二ツ木 「…エースピッチャーがアイツとは組めません、と言ったらどうなる…?」
五十嵐 「!!…… 俺以上の相手なんかいないじゃないか?」
二ツ木 「そりゃ、二年にはね。でも、一年だって上手くなってきてるんだぜ?」
五十嵐 「は!(冷笑)」
二ツ木 「お前のそういう態度が、加藤先輩に嫌われるんだよ!」
五十嵐 「!… お前みたいなノーコンピッチャーの球、一年に捕れるかってんだよ!」
二ツ木 「…練習すれば捕れるようになるさ、お前は俺の球、捕りたくないんだもんな?」
五十嵐 「…誰がそんなこと言ったよ…? お前が俺の練習に付き合いたくなかったんだろ?」
二ツ木 「………お前が先輩と比べるからだろ…? 俺は、ノーコンだけど……
     お前が構えたとこに投げられるように努力したって、お前は全然……
     どうせ先輩みたいに投げられないよ……! どうせ… ひっく…」
五十嵐 「………どうして欲しいんだよ…?」
二ツ木 「…俺の球を捕って欲しいの!」(涙を拭いながら)
五十嵐 「捕ってるだろ?」
二ツ木 「俺は先輩じゃないんだから、先輩みたいな捕り方しないで欲しいの!」
五十嵐 「はぁ?」
二ツ木 「…だから…! もっと好きなように投げたいんだってば!!」
五十嵐 「………」
二ツ木 「…先輩みたいにキャッチャーのリードに忠実に投げれるタイプじゃないの!
     俺は先輩とは違うの!」
五十嵐 「………」
二ツ木 「…サインとか細かいことばっかり言われたって、
     投げるのに集中出来なくなるばっかりでイライラする。
     俺が悪いんじゃなくてお前のリードが俺に合わしてくれないのに、
     お前は俺の所為ばっかりにして、先輩と比べてばっかいる!」
五十嵐 「……俺が悪いのか…?…」
二ツ木 「そうだよ! 俺のキャッチャーだろ!? 俺に合わせろよ! 先輩でなく!」
五十嵐 「…なんかお前が正しい気がしてきた……俺、どうかしてるかな…?」
二ツ木 「気がするんじゃなくて、俺が正しいの! わかった!?」
五十嵐 「うん…」
二ツ木 「だから…… もう先輩のことは忘れてよ……!!」
五十嵐 「うん…… えっ!?」
二ツ木 「だから…」(じっと目を見て)
五十嵐 「…お前…勘違いしてる…?」
二ツ木 「…? 勘違い?」
五十嵐 「お前…そうか…!(顔が明るくなる)」
二ツ木 「なに…?」
五十嵐 「俺が加藤先輩を好きなんだと思ってたんだろ…?」
二ツ木 「…だって… そうなんだろ…?」
五十嵐 「俺が加藤先輩を? ありえね〜〜!(笑う)」
二ツ木 「違うのか…?」
五十嵐 「お前、それで俺との自主練に付き合わなくなったの?」
二ツ木 「………」
五十嵐 「俺、お前に嫌われてるんだと思った。
     …お前をエースにしたかったから正捕手になれるようがんばったのに。
     お前の球捕れるの、俺だけじゃん?
     俺が下手かったら、お前も控えになっちまうだろ?
     お前が相手してくれなくても、加藤先輩の球を捕れれば
     認めてもらえるかと思って居残ったのにな…」
二ツ木 「…捕れた…?」
五十嵐 「…先輩、一度もこっちには近寄らなかった…(苦笑い)」
二ツ木 「! そうなんだ… せっかく居残ったのにひどいね…」
五十嵐 「何言ってんだよ…(笑う)お前が残ってくれれば、それが一番だったのに」
二ツ木 「え? だって……
     …お前に投げるの、辛かったんだもん…
     一生懸命やっても俺なかなか上手くならないし…」
五十嵐 「だから練習すんだろ」(手を引いて抱き寄せる)
二ツ木 「だったら少しは褒めろよ…怒鳴るばっかじゃなく…
     俺…お前が好きだから余計辛くって…
     お前、先輩のことばっか褒めるんだもん…
     俺より先輩の方が好きなんだと思ったら、お前に投げるのも嫌になっちまって…」
五十嵐 「ばっかだなぁ…」(手を伸ばす)
二ツ木 「あ… だからぁ…少しは褒めてよ…
     漸(ぜん)ちゃんが褒めれば俺はすぐいい気になってがんばれるんだからさ…」
五十嵐 「わかったよ。お前は最高のピッチャーだ、少なくとも俺にとってはね」
二ツ木 「ホント?」
五十嵐 「ホント、ホント」
二ツ木 「…漸ちゃん……」
五十嵐 「うん…?…(中指を入れる)」
二ツ木 「…ん…この感じ、久しぶり…」
五十嵐 「…気持ちいいか…?」
二ツ木 「うん… 漸ちゃん… ねぇ…?」
五十嵐 「…待てよ… まだ狭い…」
二ツ木 「…使ってなかったからね…」
五十嵐 「いつからだっけ……?」
二ツ木 「予選に入る前…」
五十嵐 「そうか…」
二ツ木 「ねえ…早くしないと戻ってきちゃうよ…?」
五十嵐 「そうだな… …」(腰を持って自分のほうへ引く)
二ツ木 「ぁ… 」
五十嵐 「…真弓…もう少し緩めて…」
二ツ木 「ん…」
五十嵐 「…入った…」
二ツ木 「漸ちゃん…!」
五十嵐 「…どこまでいってる…?」
二ツ木 「奥まで…!」
五十嵐 「真弓…!」
 
 第7章・3へつづく
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・・・はぁ〜…トップ絵、苦労した〜…二ツ木が、お前は大学の体操の選手か!って感じになっちゃって直すのに一苦労…いったんでかくした身体を細身にするのは難しい…。。ま〜それでも「どこが中坊だ!!」路線はキープ(笑)漸ちゃんが良い感じの素朴野郎になったので嬉しいけど、この後この2人を同じように描ける自信はありません…。二ツ木はアンダースロー、背丈は同じくらいですね。 海神

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