the Back of Moonlight
月光の裏側で
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第15章 アイシング 〜番外編〜多田光克&桐窪貢 with 星赤慧〜
8.
(光克の自宅/都内B区のマンションの一室)
(バスルームにて)
貢 「先輩、昨日、洗ってもらったお返しに今日は僕が洗います」(嬉しそうに)
光克 「! …いいよ…」
貢 「え… なんで…?」
光克 「昨日は、お前が具合悪かったからで…
俺はまとも。素面でそんなこと出来るか(洗い出す)」
貢 「え〜つまんない…」
光克 「……そうだな…
(薄く笑って)俺に先に洗わせてくれるなら背中くらいは洗わせてやる。
どうだ?」
貢 「…え… ……いいですけど…(警戒気味)」
光克 「じゃあ、そこに座れ」
貢 「え? はい…」(壁を向いて座る)
光克 「違う。こっち向け」
貢 「…… (不審そうに光克の方を向く)」
光克 「…(しゃがんで膝を持って広げる)」
貢 「せ、先輩!?(手で隠す)」
光克 「…今さら……」
貢 「だって…! …あ、あ、洗うってここの話しなんですか…!?」
光克 「…ああ… お前、ちゃんと洗ってるか?」
貢 「…普通には……」
光克 「どうせ寮の風呂でちゃちゃっと洗って終わりだろ」
貢 「………」
光克 「俺、そういうの、嫌いなんだよ。
洗ってやるから手どけろ」
貢 「………(おそるおそるどける)」
光克 「………(手で持って刺激する)」
貢 「せ、先輩…! あ、洗うって話しじゃ…?!(うろたえる)」
光克 「洗うって話しだよ」
貢 「…ん………」
光克 「…(石鹸をつけて軽く握って下ろす)」
貢 「…!!…(洗われる…)…先輩! そこまで…!」(顔をしかめる)
光克 「わかった」(シャワーをかけた後、戻す)
貢 「………(さらに洗われる……戻してまたシャワー…)」
光克 「…よし…っと、こんなもんか」
貢 「あ、ありがとうございます… (じっと見る)」
光克 「毎回、洗えよ」(自分の体を洗い出す)
貢 「え… 寮の風呂でこれやるんですか…?
……きつ…」
光克 「堂々とやってりゃいいんだよ、当然て顔して。
こそこそ隠してやろうとするから変なんだよ。
でないといつまでも痛い思いするぜ?」
貢 「…星赤さん、何か言いました…?」
光克 「いや… 言われたのか?」
貢 「……慣れさせろって…」
光克 「ぶふっ!(吹き出す) あはは…
アイツには分かんない感覚かもな!」
貢 「…星赤さんて……」
光克 「うん? だって早そうだろ?
五年の時には、もうかなりなもんだったぜ…
多分、筆下ろしもその頃だろ」
貢 「えっ!? ご、五年で!?」
光克 「……ここ、ちょっと環境がよくないんだよ…
アイツだって普通のとこで普通に育ってたらもっと違っただろうよ」
貢 「……」
光克 「……桐、手が止まってる。
背中流してくれるんじゃなかったっけ?」
貢 「あ、洗いますよ! 任せて下さい!」
光克 「力、入れろよ(渡す)」
貢 「ガシガシいきますから!」(背中を洗い出す)
光克 「…」
貢 「……(洗いながら)先輩… こうして近くであらためて見ると
背中、スゴイっすね…星赤さんもスゴイけど…
先輩のは意識してなかったから……」
光克 「そうか…? 自分じゃ見たことないからな」
貢 「……脂肪が無いから…筋肉のラインが……
(手の平で撫でる)」
光克 「…………」
貢 「……(マッサージするみたいに撫でながら)気持ちいい?」
光克 「うん…(素直に頷く)」
貢 「……(額を背中につける…)」
光克 「……」
貢 「……先輩…先輩のも洗わせて…(言いつつそちらに手を伸ばす)
………どうですか?」
光克 「…どうって……」
貢 「もっと洗う?(体を密着させて手を伸ばす…)」
光克 「………桐…その辺にしとけよ……背中… また洗う気か…?」
貢 「…黙って……… … … … … … … … …
(湿った音がバスルームに反響する………)
… … … … … …う… あっ…!…
はぁ…(膝を突いて肩で息しながら額を背中につけて…)
…光克先輩…… 俺… 先輩となら何度でも行けそう……
なんでかな………(手はまだ光克のものを握ってる)」
光克 「……俺に分かるかよ… …慧とは…?」
貢 「……星赤さんと…………………(無言)」
光克 「…? 桐?」(振り向く)
貢 「…えっと…(下を向く)…恥ずかしくて出来ません……」
光克 「…はぁ…?」
貢 「……だ、だ、だって無理です…!(真っ赤)」
光克 「………ふ〜ん… アイツには無理なことを俺にやってたわけ…」
貢 「え!? お、怒らないで…! そうじゃなくて…
俺にとって光克先輩は、理想の体って感じで……
見てるといくらでもやれそうな感じなんです……!」
光克 「…………(無言のち苦笑い)
お前、よくそんなこと言えるな…逆上せてくるだろ…
そろそろ本気でやれよ(手首を握る)」
貢 「あ…はい…!
………思うんですけど……」
光克 「……黙って集中させろって………」
貢 「………………
(小さな声で)浅野さんとそんな平気な顔して
こ〜ゆ〜こと出来ますかって話し……」
光克 「…!!…………(真っ赤)」
貢 「……ほらね…」(…萎えた)
光克 「…………………ほらね、じゃねーっ!
最初っからあり得ねー話するな!!バカっ!
(ゴンッと頭を拳で小突いて立ち上がる)
背中、さっさと洗えよ!」
貢 「はい…… ごめんなさい…」
・・・・・・・・・
(ベッドで 仰向けに寝る光克に横になって話しかける)
貢 「…ねぇ…先輩… 浅野さんに…告白しないんですか…?
黙って英国に行かしちゃうの…?」
光克 「………脈があるなら告白したっていいさ……
…でも、脈もないのに告白して全てを失うのは……」
貢 「……あんなに仲が良くてもダメなんですか…?」
光克 「……俺とまことは、…友達だ……
それ以上じゃない… …でも告白すれば友達でさえなくなる……
……俺と慧のことを昨日、聞いたよな?」
貢 「え? ええ…」
光克 「…俺が慧にとって何なのか、俺には分からない。
関係に名前を付けて呼ぼうと思えばいくらでも用意出来る…
…幼なじみ、隣人、先輩後輩、友人……
…昔は親友だと思ってたな…
今もそうなのか、俺にもよく分からない…
慧は、俺のこと、どう思ってるんだろうな……
…俺がアイツを必要なように、アイツも俺が必要なのか…?
…きっと違うだろうな…だからアイツは俺を好きなんだろう…
…他に考えられないから……」
貢 「…星赤さんは、可愛いんだって言ってましたよ……」
光克 「可愛い?」
貢 「ええ。…俺はアイツが可愛いんだ…って」
光克 「………そうか… ふっ…アイツらしい言い方だな……
………可愛い…か… (ため息)…はっ!(カラ笑い)
………くそっ…!」
貢 「……先輩……(左腕を伸ばして光克を抱き寄せる)
…嫌ですか…? 星赤さんにそう思われるの?…」
光克 「………」
貢 「…僕は羨ましいです……(帯を引く…)
可愛いって愛おしいってことでしょ…?
ホントに… 羨ましくて…(…胸にキス)」
光克 「…桐… その辺にしとけ… またぶり返すぞ…」
貢 「…風邪が?(笑って) 大丈夫ですよ。
今日を逃したらもうこんな機会ないでしょ?
…先輩だって… もう少ししたら、きっともうこんなふうに
自分を投げ出したりしない……
…大丈夫… 後悔するようなことはしません。
……明日になったら…忘れてくれていい…
何もなかったと思えば……
今だけ…今夜だけ…僕に時間をください………」
光克 「………………」
・・・(灯を落とす…)
the Back of Moonlight〜月光の裏側で〜 秋編は今回で終了です・・・
冬編〜16章 1 <61>〜に続く予定ですが開始時期は未定です。
お読み頂きありがとうございました。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・お付き合い頂いた方、ご苦労様でした。くだらない内容です、どうぞご寛恕くださいませ。もしかしたらエピローグ的なものを一本つけるかも知れませんが、とりあえず次は冬編です。まだまったく書いてないので、ど〜なるのか全然わかりません。何かご希望もしくはご苦言がおありの方はお手数ですがトップページのWEBCLAPのほうへお願いします。
あ、桐君のペニスネタは今回で終わらせるつもりなので、突っ込まないでね(^^;)突っ込まれても受け止めよーも返しよーもありません。努力の甲斐あって年明けには剥けた、ということにしておいてください。書いててふっと桐君は剥けてなさそう…と思ってしまっただけの設定なので、深く追求されても困ります。「洗ってあげる」は、作者の看護フェチ(!?)の一環であって、光克の趣味ではございません(笑)…まぁアイツは潔癖症だから、やりそうな気はするけど。
夏編と秋編の間も1年近くあったのでおそらく続きは1年後なのでしょう。その前に本編に決着をつける予定でいますのでお立寄り頂ければ幸いです。では。20090507 海神
■the Back of Moonlight(月光の裏側で) <60>■海神社 Kaijin-sya 第一版 2009/05/07
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