the Back of Moonlight
月光の裏側で
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第15章 アイシング 〜番外編〜多田光克&桐窪貢 with 星赤慧〜
7.
(11月のある休日)
(光克の自宅/都内B区のマンションの一室)
(ダイニング)
(見るともなくTVを見ている貢…光克は勉強中)
貢 「…先輩… 明日は何時くらいに出ます?」
光克 「早いぜ。いったん寮に戻ってそれからだから…
6時には出たいな。…五時起きだな」
貢 「ふぅ〜… …先輩、俺もちょっと予習しときたいんですけど
二年の教科書、持ってます? 持ってたら貸してもらえると…」
光克 「あるぜ。科目は?」(席を立つ)
貢 「英語と古文… 数2の問題集、同じですか?」
光克 「どうかな。持ってくる。
(戻って)どうだ?」
貢 「あ、すいません…(手に取る)
…英語は…やっぱりね、教科書学年ごとに替えてるから。
終ってるから関係ないけど。
英文読解は同じだ…よかった… 古文は……
う〜ん… これ… 先輩…当たるとこしかやってないじゃないすか…」
光克 「充分だろ。それ以上やっても時間の無駄。無駄なことはしない」
貢 「…まあ、いいや…古文は昼休みにやります。数学は……
……先輩…… 使った形跡がないんですけど……」
光克 「数学の問題集に書き込みなんかしないだろ。
問題がわかってるならそれくらい自分でやれ。
わかんなけりゃ教えてやるから」
貢 「わかりました…… そのレポート用紙、もらえます?」
光克 「……(一式渡す)」
・・・・・・
(一時間経過)
貢 「…あ〜くそっ……」
光克 「…なんだ?」
貢 「……ひとつ、合わない…」
光克 「どれ…(問題集を取る)どれだ?」
貢 「その…右側のページの…(席を立って光克の後ろに回る)
これ…俺の立てた式だと答えが違う…」
光克 「式は?(レポート用紙を見る)
……………ああ、なるほどね。……こっちはやったのか?」
貢 「……あ、やりました。これ…(レポート用紙を指さす)」
光克 「こっちが出来てるなら…わかるだろ?」
貢 「………(見比べる)………」
光克 「…わかんないか?」
貢 「……いえ…」
光克 「式、全部消してもう一度最初からやってみな(返す)」
貢 「……(考えながら席に戻る)」
(数十分経過)
貢 「出来た!(がたっと席を立ってまた光克の後ろに回る)
先輩、見て!(レポート用紙を見せる)
これでいいんだよね!?」(椅子の背に手をやって顔を近づける)
光克 「………(目を通す)
ああ… 出来てる」
貢 「よし!」
光克 「(笑って)…自分で言うなよ…(顔を上げる…)」
貢 「………(すごく近づいてたことに気付いて…)」
二人 「(無言)」
光克 「…(元の姿勢に戻る)」
貢 「……(光克の背に回って、背中から抱き締める)
………………」
光克 「………………桐… 離せ…」
貢 「…………何故…?」
光克 「…………シャワー浴びてくる」
貢 「!… (笑って)必要ないですよ…」(うなじに唇を寄せる…)
・・・・・・
(寝室、ベッド上にて。二人とも裸)
貢 「…(胸にキスしながら)先輩、先輩って誕生日いつですか?
もう済んだ?」
光克 「…まだだ…12月だから…」
貢 「へぇ、じゃあ、今まだ17?」
光克 「ああ…」
貢 「じゃ、今、俺ら同い年だ」
光克 「! …お前はいつ?」
貢 「8月です」
光克 「…珍しいな」
貢 「そうかな…」
光克 「…さとるから何かもらったか?」
貢 「え…(詰まる)」
光克 「アイツ、わりとそういうの、好きだろ…」
貢 「そ、そうですか……(キスに戻る)」
光克 「……」
貢 「………先輩は…? 何かもらったことがあるんですか?」
光克 「……どうだったかな……あるはずなんだけどな…」
貢 「…覚えてないの…?」
光克 「……何かもらうとか…ちょっとしたものをくれるとか…
…いつもだったから…
どれが誕生日だったのかを覚えてない……
いつも…気がつくと机に何か増えてるみたいに…」
貢 「……先輩(覆いかぶさるように腕を立てて顔を見て)
…今日は… 星赤さんのことは忘れて」
光克 「……わかった(微笑んで顔に手を伸ばす…ソフトキス)」
貢 「……星赤さんに何か言われました?」
光克 「(笑う)キスするなとさ」
貢 「……僕には、光克先輩の真似するなって」
光克 「あはは… アイツ、あれで独占欲強いんだな」
貢 「そう思います?」(半分体を重ねたまま…手は光克のものへ)
光克 「ん… 無意識なんだろ…
嫉妬しない男なんて男じゃない、…って言ってたな…」
貢 「誰が…?」
光克 「…俺の養い親が」
貢 「…キョウコさん? キョウってどう書くの? どんな人…?」
光克 「…香車の香。会ってるだろ、お前は…前に…
…華やかで…気が強くて…… 優しいひとだよ…」
貢 「……で、先輩は? 守るの…?」
光克 「……守って欲しいか…?」
貢 「…(首を振る)」
二人 「………………………………」(だんだん半身を起こす…)
貢 「………………」(向き合うように体勢を変える)
光克 「桐……」
貢 「…(目線を逸らして…ほおが上気してる)んん……
…先輩… 恥ずかしいからそんな冷静な顏してないで…
…嫌なら向こう向いてて………」
(…光克の腿に跨がって押し付けてる…
互いの先走りが皮膚の間で音を立てている……)
光克 「……(局部以外は離れ気味だった貢を引いて胸にキスする…)」
貢 「…ぁ… ん… ……」
光克 「…………(腰を抱く)」
貢 「…う… … …… …… ……
……あっ…あっ… ああっ!……んっ………」
光克 「………………」
貢 「…………先輩… …自分でいかないで下さいね…?
待ってて… 少し…」(光克の首を抱く)
光克 「……待てるよ…」(キス)
貢 「(笑う)…先輩、…持続力あるよね……
平気な顔してるから…憎たらしい…(キス)」
光克 「平気じゃないよ……」(手を取る…)
貢 「…………(触れた瞬間先走りが溢れる)」
光克 「な…」
貢 「うん…… おかしいな… 昨日もそうだったけど…
…俺、…先輩とだと… なんか頭がぼおっとする……
…星赤さんとの時はそんなことないんだけどな…」
(…構いながら…)
光克 「…………桐……黙れ………」
貢 「………………………………
………………………………はぁ…(両手で…)
…………光克…………好きだよ…………(囁く)」
光克 「……!!…ぅ………」
貢 「……(手を広げて見る)」
光克 「………… … … … … … …」
貢 「……(じっと見てる)」
光克 「…桐?」
貢 「……あ… ああ…なんか放心しちゃった。
…先輩(にこっと笑う)たくさん出たね?」
光克 「…!(顔を背ける)」
貢 「…やだな… 恥ずかしがらせようとしたんじゃないよ…
…嬉しかったんですってば……」
光克 「…拭けよ(顔を背けたままティッシュボックスを渡す)」
貢 「……(またじっと見てる)」
光克 「………」
貢 「…俺… 変かな… なんか拭いちゃうの、もったいない気がする…」
光克 「! バカ、拭けって!」(ティッシュボックスで頭を叩く)
貢 「てっ…」
光克 「もういい。シャワー浴びてくるからどけよ」
貢 「…もう終わり…?」
光克 「……じゃあ一緒に来い」
貢 「うん!」
15章 8 <60>に続く...>>>>>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・17才同士。うお〜っがしがしがし!…みたいな野獣なSEXだっていいはずなのに、何故か光克だとそうならない。挿入こそないけれど、それなりにやるこたやってるのにね…相手に合わせて自分を抑えた時の光克は、スゴク優雅なイメージなのだ…でも人によっては冷たいって言うのかもな…外見的にはわりと冷静にSEXしちゃうタイプだと思う。…そういう意味でもまことはちょっと淋しかったんだろうな… ってこれはまた別の話し。 海神
■the Back of Moonlight(月光の裏側で) <59>■海神社 Kaijin-sya 第一版 2009/03/08
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