the Back of Moonlight
月光の裏側で
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第四章 奥寺正美&加藤亨編 〜居残り〜
 1,プロローグ
   (お忘れかもしれませんが、M&Mシリーズは、1980年代を背景にしてます)
    
    (8月上旬、新宿駅にて。公衆電話で電話中)
貢   「…見たいって言ってたでしょう…?」
マース 「うん…? なんだっけ?…ああ…何か言ったな…」
貢   「…今日で夏季講習、終わりなんです。
     …だから…そのまま寮を引き上げて実家に帰ることになってるんです。
     …だから…」
マース 「はっきり言えよ」
貢   「…(ごくっ)門限はないんです……」
マース 「…会いたいのか…?」
貢   「会いたい…です……」
マース 「…夜ならいいぜ… 泊まれるってことだろ…?」
貢   「ホントに!?」
マース 「うそ言ってどうするんだよ」
貢   「何時に…」
マース 「う〜ん…七時ってとこかな… お前、制服だろ?
     駅前のファミレスで七時だな」
貢   「はい!わかりました!じゃ、あとで!」(電話を切る)
     (同じ制服に眼鏡をかけた友人が待ってる)
正美  「…?… なにニヤニヤしてんの? なんか良い知らせ?」
貢   「え? 俺、笑ってる?」
正美  「ムチャクチャ笑顔ですが?」
貢   「そっか… ま、いいじゃんか、これでやっと本当の夏休みってヤツだよな!」
正美  「ま、そうだね。今日、これから実家帰るんだろ?いいよな…
     僕は今年、居残りだよ…」
貢   「え? 居残り組なの?」
正美  「そう… 僕、初めてだからなんか憂鬱…」
貢   「そっか… 俺は居残りはやったことないからな…
     1-3が結構仲良いから二年は損だって聞いたぜ?」
正美  「毎年、二年の居残りは少ないんだよ…あ〜あ…
     二年は青バッヂの面倒見る係だって知ってた?」
貢   「そうなの? 中坊の居残りって多いの?」
正美  「少ないけどね… だから余計憂鬱…」
貢   「お前、人見知りだもんな… 気の合うヤツだといいな」
正美  「…帰りたい……」
貢   「しっかりしろよ… そんなんじゃ青バッヂになめられるぜ。
     俺、この後、本屋寄って映画見て帰るわ。お前どうする?」
正美  「う…んと…本屋はつきあう。映画はいいや…そんな気分じゃないから」
貢   「そっか…」

・・・・・・

正美  「…桐の実家って遠くなかったよね…? 何かあったら電話していい…?」
貢   「…いいけど… 今日はかけるなよ?」
正美  「? 今日の今日でかけたりしないと思うけど…」
貢   「聞くなよ、それ以上」
正美  「わかった。じゃあ、気をつけてな」
貢   「お前もな、うまくやれるといいな、じゃ!」

・・・・・・・・

    (夕刻。寮に戻って)
正美  「ああ〜… 憂鬱…」(寮の下駄箱で)
    「(部屋に入って電気をつける)は〜〜〜っ」
     (ベッドのカーテンを開ける)
    「…わっ!!  な、な、なに!? 」
亨   「あ〜… 奥寺先輩ですかぁ〜?」(中から出てくる)
正美  「そ、そ、そうだけど、あんた誰!?」
亨   「今年の居残り組です…」
正美  「あ、あ、あ、そう… ! その色……青バッヂ…?」
亨   「はい… 三年です…」
正美  「なんで青バッヂが僕の部屋にいるのさ!?」
亨   「今年の中等部の居残り組、少ないんです…
     だからこっちでまとめて面倒みろって話しになったって…
     …つまりこの夏、奥寺先輩が俺の兄貴…ってヤツで…へへ」
正美  「…なんでそこで笑うんだよ…それから俺はないだろ、俺は!」
亨   「あ〜 すみません… 俺が僕って言うと、似合わないんですよ…」
正美  「……そうだろうよ… でも、先輩が僕って言ってるのに、俺はないだろ!
     僕の前では僕!分かった!?」
亨   「はい…」
正美  「で、名前は?」
亨   「あ〜、加藤亨(かとうとおる)です… 三週間お世話になります…」
正美  「奥寺正美(おくでらまさみ)だ。呼ぶ時は、奥寺先輩、だ。
     よろしくな」
亨   「こちらこそよろしくお願いします…」
正美  「………」(顔をじっと見てる)
亨   「…なんですか…?」
正美  「…お前… 誰かに似てる…」
亨   「ああ… 兄貴が…」
正美  「加藤先輩か!」
亨   「はあ、もう卒業しましたけど…」
正美  「……チッ…」
亨   「…なにか…?」
正美  「…四つ違いか…」
亨   「そうです… 兄貴を知ってます…?」
正美  「知ってるも何も、去年の僕の「兄貴」だよ…」
亨   「ああ〜、そうだったんですか… すみません…」
     (ひょこっと頭を下げる)
正美  「…なんでお前が謝るんだよ?」
亨   「だって… 俺の兄貴、すげえワガママ野郎だから…」
正美  「俺じゃないだろ!」
亨   「あ、すみません…」
正美  「…あんまり似てないな…」
亨   「でも、気がついたでしょ?」
正美  「…顔は似てるとこあるけど…」
亨   「(にっと笑って)兄貴はチビだからね」
正美  「チビって言うな! 僕よりはでかかったよ!」
亨   「…先輩、身長いくつっすか?」
正美  「…聞いてどうすんだよ…?」
亨   「や… べつに…」
正美  「…お前はいくつだよ?」
亨   「教えたら先輩も教えてくれます?」
正美  「……いくつだよ?」
亨   「181センチっす」
正美  「181〜〜!? 何やってそんなにでかいんだよ?」
亨   「何って… 野球…?」
正美  「野球部なのか?」
亨   「一応… 部長とピッチャーやらせていただきました」
正美  「………」
亨   「…で、先輩は…?」
正美  「…162…」
亨   「ああ〜 それでも160は越えてるんだ…」
正美  「!!」
亨   「あ… すいません…! 失言です。撤回します」
正美  「…覆水盆に返らず… 」
亨   「は?」
正美  「もう遅いって言ってんだよ!
     三週間、この部屋の掃除と洗濯はお前の係だからな!
     さぼったら自治会に報告してやる!
     それからもう一度僕の前で俺と言っても報告書に書くからな!」
亨   「……すみません。わかりました(頭を下げる)」
正美  「…わかったら戻れよ… 寝てたんだろ。
     言っておくけどそこは、僕の場所。お前はそっちだ」
亨   「……はい… あの…」
正美  「なんだ?」
亨   「……兄貴のこと、本当にすみませんでした…」
正美  「!! …… 何を聞いたんだ…?」
亨   「…兄貴の友達が… 苛めてたって…」
正美  「……嘘だよ… いじめられてなんかない。
     お前が謝るようなことはない。…もうこの話しは終わりだ」
亨   「……すみません」

 第4章・2へつづく>>>>>

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・・・わ〜い!わ〜い!やったぜ!とうとう正美君だあ…!この2人のためのリニューアルみたいなもんよ…正美のキャラを作って以来いったい何年過ぎたことでしょう…正美が育つくらいは、寝かした気がするぞ(笑)とってもR-18って柄じゃないので本編同格にしたのだ…でも多分いちばん大人……。。。制服は夏服です。白の開襟シャツとブルーグレー系のサマーウールのズボン(←あまり使われなくなったね、でも制服のパンツ、とは言いたくないよな…)
次は亨のイラストを載せるさ〜♪また来週〜♪ 海神

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