第2章 外へ 2. エコー ※今回は、昼間で野外で服も着てます(笑) (山道を歩きながら) まこと 「…光克…… 聞いていいか?」 光 克 「ああ」 まこと 「ここのどこが低山なんだ?」 光 克 「うん? 日帰りは出来ると思う」 まこと 「先に言えよ、それなら山靴にしたのに… ジーパンにスニーカーだぜ?」 光 克 「…うん… 山靴はちょっとな…」 まこと 「…そういえば、お前も軽装だよな…?いつも用心深いのに… それにこの道、ルート外だろう…? たしかダムかなんかで行き止まりじゃなかった?」 光 克 「よく知ってるな」 まこと 「…お前が教えてくれたんだろ!」 光 克 「…人の来ないとこへ来たかったんだよ」 まこと 「!…… そういうこと…」 光 克 「…それでわかるわけ…?」 まこと 「うん…? だって、長いつきあいだから… お前、昔から山とか来るとちょっとハイになるし… そういう気持ちはわからないじゃないしな。でも…」(言葉を止めて考え込む) 光 克 「…でも?」 まこと 「…お前もわかってるとは思うけど、難しいかもよ?」 光 克 「…そうかな…?」 まこと 「うん。…物理的にじゃなく、精神的に」 光 克 「ああ! そっちか」 まこと 「…やだな… プレッシャー…」 光 克 「いいよ、起たなかったら俺ひとりでイクから見てろよ」 まこと 「それもやだ」 光 克 「わがままだな」 まこと 「…僕が、イかせたいの。わかる? お前、普段は潔癖症なくせに、どうして外が好きなのかな? 虫とか泥とかイヤじゃないの?」 光 克 「…う…ん? 外って外ってだけで解放感あるし… 虫は気にならないな… 外にいる分には。家の中の虫はイヤだけど。 昔、近くに秘密の場所を作って、そこへ入り浸ってたから…かな?」 まこと 「あ、イヤな予感… それ以上話さなくていいから」 光 克 「悪いな… でも、そういうことじゃないな… 高い所とか広くて圧倒されそうな風景とか逆に鬱蒼とした森とか そういう場所に一人でいると起ってこないか…?」 まこと 「どうかな…? …自然回帰ってやつ? でもそれって欲情してるの?」 光 克 「…欲情か…ちょっと違うかもな… べつに相手は必要ない気はするな。 うん…でも、そうだな、いや、してる。かなりしてるよ。すごくしてる」 まこと 「……断言するなよ…プレッシャー……」 光 克 「だから無理しなくていいって」 まこと 「そういうわけにいくか。お前が欲情してて僕が起たないなんてぞっとするよ」 光 克 「…じゃあ、言っていいか?」 まこと 「なに?」 光 克 「…俺、お前にやられたいとかは思ってないんだよな」 まこと 「…………それ……」 光 克 「…?」 まこと 「…お前、この間のがそんなにイヤだったのか…?もう僕とやるのがイヤだとか…」 光 克 「はぁ?」 まこと 「…もしかして、今日ってそういう日? 最後だから山行きとか…」 光 克 「…だからそういう過剰反応止めろって! 少しは信用しろよ!」 まこと 「だって…」 光 克 「まったく… 山に行き出したのは、慧の影響だけど、 1人で行くようになって、ずっと思ってたんだ。 ……お前がいたら、違うのかな?って」 まこと 「…それも結構プレッシャーかも… あ、でもそういえば僕も思ったことがあるよ…向こうで… あっちの風景って気候のいい時期にはとても綺麗だけど、 日本と違ってコントラストがないんだよな… 冬のどんよりした日なんかに誰もいない風景を1人で見てると気が滅入ってきてさ… …お前のことが浮かんでくるとスゴイ辛かった……」 光 克 「………」 まこと 「あ…ごめん、責めてるんじゃないぜ…」 光 克 「謝るなよ…」 まこと 「…自然とか風景ってのは僕には受け入れてもらうというか… 溶け込む感じかな…孤独感よりも一体感のほうが強いと思う… …もしかすると欲情するってのは、征服欲じゃないか?」 光 克 「征服欲? なるほどね。でも違うな。それなら誰かがいても欲情するだろ? そうじゃなくて……孤独感の裏返しだと思う。 だから、お前と来たら違うのかなって… もうすぐ着くぜ」 ・・・・・・・・ まこと 「…ダムといっても…これじゃ谷底じゃないか… 声が反響しそう」 光 克 「とりあえずここで休憩して昼食。それから少し下るから」 まこと 「了解。…で、弁当なに? 腹減った!」 光 克 「……」 まこと 「何、笑ってんだよ…」 光 克 「いや… ホント、無理かもな、精神的に。今、腹減ったがエコーかかったぜ」 まこと 「…だろう? 健康的すぎるよ、これじゃ」 光 克 「うん、よくわかった。お前といると全然違うってことが」 まこと 「いただきまっす! え…と、おにぎりの具、なに?」 光 克 「梅干し、シラスと山椒のあえたの、それに牛肉のしぐれ煮」 まこと 「梅干しどれ?」 光 克 「これ」 ・・・・・・・・・ まこと 「……みつき…… 寝てるのかよ…?」 光 克 「・・・・・・(寝息)」 まこと 「…はー… 朝、早かったからな… いいけどさ…」 (自分もねっ転がる) 「………」 (鳥の声がしている) 「………」 (しばらく寝ていたが、むくっと起きる) 「…みつき…… まだ寝てるの…?」 「………」 (寝顔を見ている) 「…ふぅ…… …?…!」 (膨らみに気付いて生つばを呑む) 「…… これじゃまるでリストの写真だな…」(苦笑) 「………」 「…みつき… 自然なんか関係ないよ… お前が僕を欲情させるんだよ…」 (と、言いつつ、ゆっくりベルトを外しだす) 「………」 (ボタンを外し、ジッパーを下げる) 「………」 (前を拡げたまま、後ろに下がって腰を下ろし、指でフレームを作って見る) 「…ここからだとウェーバーかな…バック真っ青だしコンクリートだし。 ……なんて、何やってんだろ…」 (立って光克の側へ戻る) 「………お前がいけないんだぞ…」 (手を伸ばす) 光 克 「うん…」 (ブリーフの上から刺激すると半起ち状態から徐々に起き上がってくる) まこと 「………まだ起きるなよ…」(と、呟いて唇を舐める) 光 克 「う…ん…」 (起きそうな様子にはっと手を止める) まこと 「……(手を離す)」 (光克の側を離れて胡座をかく) まこと 「……はーーーーーっ… 何やってんだ… 光克… 自然にでもなんでも、欲情出来るお前が羨ましいよ… …僕は、昔っから…お前だけだ… それがどのくらい辛いことか…お前にはわかんないだろうな… …光克…」 ・・・・・・・・ まこと 「…はぁ…」 光 克 「……済んだか?」 まこと 「ひゃっ!! (振り向いて)起きてたのか………黙って見てたのかよ……」 (立ち上がって服を直す) 光 克 「邪魔しちゃ悪いと思ったからさ」 まこと 「…男がいちばん無防備な時に脅かすなよな…」 光 克 「そりゃ悪かったな… で、もっと無防備な俺に何したの?」 まこと 「… 何もしてないよ… 楽にしてやっただけさ」 (光克の方を見ないまことに) 光 克 「…なんだよ…? 寝ちまったこと怒ってるのか?」 まこと 「違う」 光 克 「じゃあ、なんだよ?」 まこと 「…いいよ。それより、そろそろ急いだほうがいいんじゃないか?」 光 克 「…ああ…」 ・・・・・・・・ つづく…>>>>> +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ・・・今回はあまりそーゆーシーンがなくて申し訳ないです。リストの写真集というのは、ドイツの写真家HERBERT LISTが1930年代にギリシャで撮影した少年たちの写真集です。その手の写真で有名だとはまったく知らずに気に入って買いました。無防備に岩の上に眠る水着の少年たちとか、足フェチの私には、うっとりな写真集です。80年代のカルバン・クラインの一連の広告キャンペーンで有名なブルース・ウェーバーの写真もリストへのオマージュを感じましたっけ…海神
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・・・今回はあまりそーゆーシーンがなくて申し訳ないです。リストの写真集というのは、ドイツの写真家HERBERT LISTが1930年代にギリシャで撮影した少年たちの写真集です。その手の写真で有名だとはまったく知らずに気に入って買いました。無防備に岩の上に眠る水着の少年たちとか、足フェチの私には、うっとりな写真集です。80年代のカルバン・クラインの一連の広告キャンペーンで有名なブルース・ウェーバーの写真もリストへのオマージュを感じましたっけ…海神
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